近年、ゴキブリ駆除を巡る高額請求の被害が相次いで報告されています。特に、ゴキブリの繁殖が活発になる夏場には、駆除業者への依頼が増加し、それに伴って悪徳業者による被害も増えています。
そのような中、2024年9月30日、消費者庁が注意喚起を行い、特定の悪徳業者を名指しで公表しました。その会社は「害虫110番」。広告では「550円〜」という驚くほどの低価格をうたっているものの、実際には平均で10万円以上の高額な料金を請求していることが明らかになりました。
この事例を通じて、私たちは悪徳業者の手口やその特徴を知り、今後のゴキブリ駆除依頼に際して被害に遭わないための対策を取る必要があります。

害虫110番とは?消費者庁が注意喚起した理由
2024年9月30日、消費者庁は、東京・豊島区の駆除業者である株式会社ORBITAL PERIOD(オービタル ピリオド)に対して、悪質な商法による被害を理由に社名を公表し、注意喚起を行いました。同社が運営する「害虫110番」は、ゴキブリ駆除を広告を打ち出していたものの、その実態は消費者を騙す手口に満ちていました。
害虫110番がゴキブリ駆除で高額請求する手口
害虫110番の主な手口は、まず「550円~」という非常に安価な価格で広告を掲載し、消費者を惹きつけます。実際に依頼を受けた消費者の自宅に作業員が訪れると、「ゴキブリの卵が見つかった」「出入りできる隙間がある」などと不安を煽り、薬剤散布や追加作業を提案。そして、最終的には平均10万円の高額な料金を請求していました。消費者が金額の高さに躊躇すると、「実際にはもっとゴキブリがいる可能性が高い」といった恐怖心を利用し、契約を強引に進めるケースが多発していました。
さらに、消費者庁への報告によると、2024年4月から8月の間に、138件の相談が寄せられ、そのうち118件は実際に支払いが発生し、平均額は10万9千円、中には32万円を請求されたケースもあったといいます。ターゲットとされたのは高齢者ではなく、20代の若者(特に女性が約41%、男性が約22%)が多く、この事実も大きな驚きをもたらしました。
実際に被害に遭ったとする消費者は、クーリングオフを申し出ても「鬼電」や「脅迫めいたメール」を何度も受けたほか、支払いを拒むと業者が玄関前に2時間居座ったという恐ろしい体験を報告しています。こうした事例が相次ぎ、同社のWEBサイトは現在閉鎖されていますが、依然として同様の手口での被害が全国で発生していることが懸念されています。
高額請求に繋がる背景:悪徳ゴキブリ駆除業者の特徴
悪徳業者は、低価格を強調した広告を使って消費者を引き込みます。例えば、「550円~」という宣伝文句は消費者に非常に魅力的に見えますが、これは実際の作業内容とは全く無関係です。悪徳業者は、消費者が冷静に判断できない状態にあることを利用し、最初の低価格とはかけ離れた高額請求へと巧みに持ち込むのです。
1. 極端に安い料金設定
最も顕著な特徴は、極端に安い料金設定です。駆除作業を「550円~」や「5000円」で提供すると広告することは、通常では考えられない価格です。駆除にかかる人件費や燃料費、さらには深夜対応の手数料などを考えれば、そのような低価格で利益が出るはずがありません。広告費用も高額なことが多く、これだけの宣伝をしている業者が低価格で正当なサービスを提供することはまずあり得ません。
2. 広告に力を入れ、目立つ位置に表示
悪徳業者は、消費者の目に留まりやすいように、多額の広告費を投じて、検索結果やSNS、ウェブサイトの上位に表示されることを狙います。しかし、ここで疑問に思うべきは、「550円」という極端に安い価格で、どうしてそのような広告戦略が可能なのかということです。
実際、深夜対応や人件費、ガソリン代、さらには広告費を考えると、550円や5000円の料金では絶対に成り立つはずがありません。それでも業者が派手な広告を出している背景には、最終的に高額請求で利益を得ることを前提としているからです。広告で目立つことは信頼性の証ではなく、むしろ悪徳業者が消費者を騙すために使う手段である可能性が高いことを認識する必要があります。
3. 不安と恐怖心を煽り高額請求する手法
業者が家に到着すると、まず消費者の不安をさらに煽ります。「ゴキブリの卵がある」「今すぐ駆除しないと被害が拡大する」といった説明をし、消費者に時間の猶予がないかのように思わせます。これにより、消費者は「すぐにでも対応してほしい」という気持ちに駆られ、高額な追加作業やサービスに同意してしまうのです。この段階で、業者は契約書や料金の内訳についてほとんど説明せず、ただ恐怖心を利用して契約を急がせます。
4. 作業の不透明さと不必要なサービス
悪徳業者は、契約後もその手口を続けます。作業内容が不透明で、「薬剤を使った」などと説明しながら、実際には何も散布していない、あるいは不要な作業をあたかも必要であるかのように偽装することがよくあります。また、実際の駆除作業もほとんど行われず、消費者にとって無意味なサービスに多額の料金を支払わせることが狙いです。
高額請求する悪徳ゴキブリ駆除業者の見分け方
悪徳業者を見分けるためには、価格の不自然さや過剰な広告に注意し、冷静に判断することが重要です。ここでは、悪徳業者を見分けるための具体的なポイントをいくつか挙げます。
1. 極端に安い価格に疑問を持つ
悪徳業者の手口で最も目立つのは、550円や5000円といった非常に安い料金設定です。こうした価格設定では、業者が提供するサービスにかかる人件費や交通費、材料費、さらには広告費をまかなうことは不可能です。現実的に考えて、このような安価で深夜対応やゴキブリ駆除を正当に提供できる業者は存在しないことを理解することが大切です。
2. 広告が目立ちすぎる業者に警戒
検索エンジンやSNS、ウェブサイトで、派手な広告が上位に表示されている業者には注意が必要です。広告に多額の投資を行い、目立つ位置に表示されるのは、消費者を引き込むための戦略であり、それを成り立たせるために最終的に高額な請求をする計画があるからです。特に、広告と低価格を組み合わせて強調している業者には警戒しましょう。
3. 過剰に不安を煽る業者を疑う
業者が家に到着し、「ゴキブリが大量発生している」「今すぐ駆除しないと取り返しがつかない」など、極端な説明をする場合は要注意です。消費者を急がせ、冷静な判断をさせないために不安を煽るのが典型的な悪徳業者の手口です。こうした心理的プレッシャーをかけてくる業者は信用できない可能性が高いです。
4. 口コミやレビューに過信しない
インターネット上の口コミやレビューが良好だからといって、その業者が信頼できるとは限りません。一部の悪徳業者は、自分たちを良く見せるために偽のレビューを作成したり、業者自身がプラットフォームを操作して高評価を集めることがあります。実際に、「害虫110番」も優良業者であるかのように紹介されている記事や口コミが見受けられるケースがあり、これらの情報に過信することは危険です。
特定のサイトで良い評価が集中している場合や、口コミがあまりにも良すぎる場合は、業者がそのプラットフォームをコントロールしている可能性があるため、注意が必要です。信頼性を確保するためには、口コミやレビューだけに頼らず、複数の情報源を参考にし、冷静な判断を行うことが大切です。
5. 現実的な料金とサービス内容を確認する
ゴキブリ駆除を依頼する際は、相場に基づいた料金を提示してくれる業者を選びましょう。例えば、現実的な駆除費用は、出張費や人件費、使用する薬剤の費用などを考慮すれば、1万円以上が一般的です。極端に安い料金は避け、しっかりとサービス内容を説明し、納得できる料金体系を持つ業者を選ぶことが重要です。
まとめ
悪徳業者を見分けるためには、価格の不自然さ、過剰な広告、そして消費者の不安を煽る手法に注意を払うことが必要です。冷静に状況を判断し、相場に見合った信頼できる業者を選ぶことで、高額請求の被害を避けることができます。
高額請求する悪徳ゴキブリ駆除業者の今後
「害虫110番」は消費者庁によって注意喚起され、サイトを閉鎖して姿を消しましたが、これは見せしめに過ぎません。実際には「550円~」といった極端に安い料金で消費者を引き込む業者は他にも多数存在していました。消費者庁の警告を受けて一時的に姿を消している業者も、名前を変えたりして再び現れる可能性が非常に高いです。今後も同じような被害に遭わないためには、安すぎる広告に惑わされず、信頼できる業者を選ぶための慎重な判断が不可欠です。優良業者リストでは、しっかりと調査した上で作成したゴキブリ駆除業者おすすめランキングで優良業者を紹介しておりますので、こちらで紹介している業者ではゴキブリ駆除で高額請求されるということは100%ありませんので、優良なゴキブリ駆除業者お探しなら是非一度ご確認ください。

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